完成したループ
自分の思いつき ──→ fleeting note → permanent note → 記事 → 読者のFB ↑ │ └──────────────────────────────────────┘Zettelkastenの本来の目的は出力です。ループの起点は自分の思いつきで、それがfleeting noteとして入り、permanent noteに結晶して、記事の素材になる。記事への読者の反応は、思いつきと並ぶもう1本の入力としてfleeting noteに還流します。自分の頭の中だけで回していた円環に、外からの入力が合流して初めて一周です。
2025年5月に「記事を作成しFBを得るループが回っていない」「ブログを持っていないことも問題だと思う」という課題ノートをvaultに書きました。今日、最後のピースだったコメント欄をブログに付けて、ループの全区間が仕組みとして揃いました。この記事は各構成要素の記録です。
構成要素
蓄積: Obsidian vault
fleeting note → permanent noteのZettelkasten運用。ここは以前から回っていました。記事の素材はすべてここに溜まります。
記事化: garden-harvest
vaultのpermanent noteを束ねて記事に圧縮するClaude Codeスキルです。AIに任せる範囲はprompt単位で毎回判断せず、workflow単位で固定しています ── 思考(ノート・主張・構成)は自分がvaultに書き、文面への圧縮はAI。この境界設計は別記事に書きました。
配信: 自作ブログ
Astro製、man(7)風の静的サイト。既存プラットフォームでなく自作にした決め手は、vault→記事のパイプラインを自分の道具で自由に組めることです。ブログの軸をtopicでなくprocessに置いた話も別記事にあります。
還流: giscusコメント欄
今日付けた最後のピースです。記事を出しても読者の反応を受ける口が無く、還流の経路がゼロでした。各記事の末尾にコメント+絵文字リアクション欄が付き、反応が来ればそれが思いつきと合流して新しいfleeting noteの種になります。
giscus導入メモ
静的サイトにコメント機能を足すのにDB移行は要りません。giscusはGitHub Discussionsをバックエンドにするコメントウィジェットで、導入はscriptタグ1つです。
選定理由:
- コメントの実体はGitHubリポジトリのDiscussionsに保存される。埋め込みが死んでもデータは残る
- 追加の外部依存というより、既に依存しているGitHubへの相乗り
- コメントより敷居の低い絵文字リアクションが付いてくる
- 無料・トラッキング無し・広告無し
導入手順は3つ。リポジトリのDiscussions有効化 → giscus appインストール → 生成されたscriptタグをテンプレートに貼る。
実装で決めたこと:
- カテゴリはAnnouncements型。読者が直接Discussionを作れず、giscus経由のみになる(公式推奨)
- 日英記事でスレッドを共有。このブログは全記事がja/en対で、mappingを
specific+term: <slug>にすると同一slugの両locale版が1つのDiscussionを共有する - テーマは自作CSS。giscusは
data-themeに任意のCSS URLを渡せるので、サイトのパレットに合わせたmanページ風テーマ(等幅フォント・角丸なし・背景透過)を書いた。1つだけ罠があり、giscusはテーマCSSをCORSモードで取得するため、配信側にAccess-Control-Allow-Origin: https://giscus.appヘッダが必要
作業は環境構築からテーマ調整まで含めて半日でした。
この記事について
この記事自体が上記パイプラインの産物です(素材はvaultのpermanent note 5本、構成と主張は自分、文面への圧縮はClaude)。そしてこの下に、今日付けたばかりのコメント欄があります。
事実として、FBはまだ1件もありません。もし読んでいる人がいたら、コメントでも絵文字リアクション1つでも残していってもらえると嬉しいです。それがこのループの最初の一周になります。