はじめに
過去 9 ヶ月で blog 記事を 4 本しか出せませんでした。理由を観測事実から逆算したら、topic で縛ろうとしていたことが原因だった。だから topic thread ではなく process thread で書く ── つまりブログの軸を「何かを試す人」に置き直すことにした、という話です。
4 記事は topic ではばらばらだった
私が書いた過去 4 記事は次のようなラインナップです。
- AWK→Haskell pipeline(言語実験)
- Astro でブログ始めました(meta)
- GhostBSD(OS 試用記)
- git worktree なしで Claude Code 並列開発(workflow tip)
topic で見るとばらばら(言語 / meta / OS / AI workflow)。「shell+FP の人」「Claude Code エキスパート」「BSD/Linux 探究者」など、どの軸を取ろうとしても 1 軸では足りなかった。だから書こうとするたびに「この topic は俺の軸と合うか?」と悩み、結局書かない、というパターンを繰り返してきました。
topic thread ではなく process thread で書く
観測事実を逆方向から見ると、4 記事には共通点があります。「気になって試した → 書いた」 という process では全く同じ形をしている。
topic thread と process thread を並べると違いがはっきりします。
| 軸 | topic thread | process thread |
|---|---|---|
| 何を thread にするか | 何について書くか | どう生きているか |
| audience | topic 周辺 | personality 周辺 |
| SEO / 権威構築 | 強い | 弱い |
| 気まぐれとの整合 | 矛盾 | 内包可能 |
| 先例 | 専門ブログ全般 | @simonw / @karpathy / @levelsio |
私は気まぐれな性格で、興味があるときは全力で動けるが、矯正されるとやる気を失う。これは欠点ではなく load-bearing な制約で、grain と一致しない戦略は中長期で必ず失敗する。だから topic thread を採れば必ず止まる。
process thread で identity を再定義すると一発で決まります。
好奇心駆動でモノを試す developer
試す対象は流動して構わない(それが thread)。評価軸も「topic が一貫しているか」ではなく「試した過程の正直さ」に切り替わります。
実運用に落とす
- 記事ごとに topic が違っても問題なし。今週ハマっているものを 1 記事化する
- 試してみてうまくいかなかったケースも書く(process thread では「失敗 → 学び」も同じ thread に乗る)
- SEO 権威構築ではなく personality / voice を thread にする
- 矯正前提の Phase(「週 2 記事を投下」など)は採用しない
注意点・ハマりどころ
- 「気まぐれを直して継続力をつける」は最初からルートを誤っている。性格特性の矯正には膨大なエネルギーが要る上に、矯正後の自分が “本人” であり続ける保証も無い
- 「効率」より先に「自分の grain で続くか」を見る。続かない戦略は採用してはいけない(採用した時点で失敗が確定する)
- Zettelkasten の original purpose は「出力」。permanent note を蓄積することは出力を支える 手段 であって、それ自身を目的にすると本末転倒。9 ヶ月 4 記事の cadence 問題は「蓄積は機能しているが出力が止まっている」結果として説明できる
結果
- 「この topic は軸に合うか」で書く前に止まる、というパターンが消えた
- 既存 4 記事を「失敗」ではなく「既に identity を体現していた素材」として扱えるようになった
- このブログ自体が、process thread の最初の検証材料になる
まとめ
- 過去 4 記事は topic ではばらばらだが process では coherent していた
- 軸を topic ではなく process(「何かを試す人」)に置き直す
- 気まぐれを load-bearing にし、矯正前提の戦略は採用しない
- Zettelkasten の目的は出力。蓄積は手段であって目的ではない